山梨県立あけぼの支援学校
2024年8月1日カテゴリー:

専門家活用 ~見え方相談~

 聞こえの相談に続き、本校では毎年、見え方に関する担任向け相談会も同様に行っています。盲学校より視機能検査キットをお借りして、盲学校での勤務経験がある本校教員が検査を行っています。

 今年度は新入生である小学部1年生を対象に、簡易視機能検査の実施や、見え方についての実態把握、それらを踏まえての日常における指導・支援のポイントについて助言をもらい、指導に生かしました。専門性の高い検査キットの使用や、今後行っていくとよい視機能に関する取り組みなど、職員同士それぞれの経験によって培われた専門性を共有し合う、充実した相談会となりました。

     【TAC】縦縞模様に目がいく「反射」を利用した測定方法です。

     【ドットカード】

     「くまさんの目はどこにあるかな?」徐々に小さくなっていく目を見つけられるかどうかで

     視力を検査します。

     【視野検査】

     正面を向いている状態で、上下左右から教材をゆっくり登場させ、どこで気が付くかを

     みます。子供達の視機能に合わせ、黄色など視覚で捉えやすいボールを使用したり、

     部屋の明かりを消して光る教材を使用したりして検査します。

 

 このように、見え方相談会を通して、子供達の視力だけでなく、見え方、視機能などの実態を理解し、教材教具や、提示の仕方等かかわり方を工夫することができます。今後の指導・支援に反映させていきたいと思います。